* * * * *
MENU

++++





レオニカ





~感謝をこめて~

It talks to this story of my idea at the library by chance.

Because I had wanted to write the of course fantastic one, it began

to write in the note soon.

And, it is up to Chapter 16 for the present note. It will put it little by little in the future.

なお、この物語はネオペットと関係ありません。

鏡の世界なので、設定も現実と逆、または出来ないことが出来たりします。

たとえばピアノがしゃべる、箒が歩くとか。

3歳児だって 妖霊を召喚できるのです・・・。













*はじめに*



これは幻想的な誰も知らない鏡の世界の物語。

でももちろん誰も知らないと、物語にもならないし話にもならい。

誰もではなく、そこに住んでいる住民・鏡の世界のほかの国の人も知っている。でも通常の人は知らない。

鏡の世界といっても人や動物も住んでいるし、それ以外の違う何かも住んでいる。

少し外を出歩くだけで危険な事があるというのは言うまでもない。

ゴブリンもユニーコンもいるし、コウモリだってうろついている。

そして今、この国は戦争中。

といっても、普通の戦争と少し違うようなものだ。でもほとんど同じ。

戦争は本来土地をとったり金、簡単に言うと自分の国が一番になりたいようなものだ。

けれど、この戦争は違う。

もちろん何かを奪い取ろうとしているものだ。

その何かはお姫様と幻想的水晶。お姫様は、単にお姫様。

水晶は、望むものがすべて見れ、望みも何でもかなう。

すべてが思い通りになる。

だからこそ皆も欲しがる。

これは金にならないほどの高価なもので、国の城の「天龍の間」(一般の者は入れない)の金庫に入れられている。

これを守るために、今まで何千万、いや何億人も死んでいる。

(この世界の住人数は半端ではない)

そしてお姫様の方は、まだ16歳。ピンクの少しウェーブのかかった肩までショートの髪型は、とてもつやつやとしている。

肌なんてまるで桃。手足もすらっとして、まつげは生まれた時からクルンとしていた。

いつもピンクのレース×リボンのふわふわなドレスしか着ない。(別物でも)

この姫を手に入れたものは、国の一番になれる。でも姫はそれはおかしい、と思っている。でも仕方が無い。 「そんなのおかしいわ私はただの人間!ただここに生まれただけなのよ!」

など、「自分の身くらいは自分で守りたいですわ」

などといっても王妃と王、内閣の者たちには通じない。

この姫はいつも玉座に座り、ただただにこにこ微笑む。つまらないものだ。

そして、一般人が目に触れるとつかまる。


もちろん<幻想的水晶>と<お姫様>に興味の無い者からしてはこんな戦争は迷惑だ。いっそやめて欲しい。かかわりたくない。

しかし、影で応援する。負けたら負けたでこちらも大変だ。きっと相手国の奴隷になるであろう。

そんなのは嫌だ。

もちろん普通の戦争は一般の男性が行く。

しかし、この戦争は力ある者のみ行く。これは、力で負けたくないという王の単なるワガママだ。

一般男性としてはありがたいのだが。

この宝は元々この国の物なのに、他国が欲しい、よこせと来る。

反撃してくるので、無視するとやられる。だからやる。

・・・とくかく、このような戦争なのだ。































1章-はじまりのベル-

これは、悲劇?いいえ、残酷劇よ。お芝居。そう。

・・・なんて言い聞かせても無理。現実。れっきとした。

人々は矢をはなち、槍でさし、傷つける。

そんなに<幻想的水晶>が欲しい? が欲しい?

・・・でも欲しけりゃあげる、という気にはなれないわ。

これは現実。きちんと受け入れて。

私と<幻想的水晶>を渡せば大変なことになる事は分かっているわ。

なんでも望みはかなう。でも、2度しか使えないわ。これは本当に緊急事態に使うのよ。そういいきかせて、落ち着かせる。

それにしても、皆は自分が手に入れば何でも望みがかなう。

それっておかしいわ。私自身は何ももらえない。

損だわ。これでは。だからこそ自分を守るの。何が何でも。

そして、その事を考えるうちに王が憎くなってゆくー・・・

姫は時期に王を嫌っていった。

王どころか、皇帝も女帝も内閣の者もよくくる魔術師も占い師も。他にも。

そんな姫にも嫌ってない人がいた。

レオニカ。姫の兄だった。

とっても優秀で、かっこよくて強くて、最高の兄。




_______________________________



ちょうどその頃、嵐の魔女シーラは、迷いの森である人物を呪っていた。

魔女のシーラとは、敵の王の家来だった。

この戦争に不利だからレオニカを呪っていた。

レオニカを。

シーラはレオニカを嫌っていた。うらみがあるのだ。

そして、本を見ながら何かブツブツとつぶやく。



「・・・・・」

何を言ってるか聞こえないし分からない。呪いの言葉。

そして、たいまつをつける。

・・・そして、シーラは変な薬を一適火につけ、箒にまたがり消えた。



__________________________________



翌日、王や姫、そして魔術師たちが一つの部屋に集まり、話をしていた。

他にもたくさん人はいる。妖精もいる。

しかしここには身分の低いもの、つまり姫を見れないものもいるので姫だけローブで顔を隠していた。

でも話し合う中で姫がどんな方か知らないのはなんかおかしので、有名でとても人柄のいい絵師に姫の肖像画を描いて貰った。





「さて、戦争は明々後日だ。何か対策でも。あるか?」

「ありませんわ。でも、あちらよりこっちが絶対有利。なのであまり深く考えなくてもいいのでは?」

「油断は禁物だ。さて、一番強いものはレオニカ。大丈夫なのだろうか・・」

「きっと大丈夫よ。さて・・・占い師。この戦争について占ってちょうだい」

姫はいきなりストレートに質問し始めた。

「分かりました、姫。それでは占いましょう」

占い師は深刻な顔をし、意識を集中し始め水晶玉を見つめた。

そして、じっと水晶の奥深くを見つめた。

「こ、これは・・・」

占い師は、ひざをがくんとおり、床に倒れこんだ。

「どうしたの!?」

会場はざわめいた。占い師は青い顔をし、顔に汗が走っている。

すると、占い師が立ち上がり、結果を説明し始めた。

「運命がめぐっている・・・一番大切な者と人が消える。

そして思わぬ事がおき、人々は苦しむだろうー・・・

すべてが消える」

そういうと、占い師は倒れた。

ボソっとつぶやく。

「レオニカがあぶない<幻想的水晶>もあぶないそしてー・・・

この国があぶない」

「・・・なんという事でしょう」

王妃が言う。

「レオニカが危ない!<幻想的水晶>が危ないですって!水晶が消えると願いがかなてしまうわ!レオニカが消える!?ありえないわ!」

王妃は悲しい顔をした。

そして、悪くも無いのに占い師をくびにした。





---レオニカはその時会場にいなかった。

大切な戦い前の体だから、ゆっくりと休んでいた。

この時はまだ大変な事がおこるとは思ってもいなかった。

レオニカはシーラに呪われていた。







---魔術師のレーヴ・クレアシオン は新しい妖霊を召喚しに、召喚室へ行った。

レーヴは短くわしゃっとしたショートの蒼髪で、瞳は微笑んでいるが故に細目だった。色は黒っぽい。

竜角をイメージして作られた銀細工を頭部につけている。

首に砂時計を模った首飾りもつけている。中には煌く砂が入っているが、上の部分の方が多く砂は零れ落ちてこない。

いつも篠笛を持っている。スイッチ一つで魔力質の刃が現れて長剣になる。質量が無い為極端に軽いものだ。

あとは杖を持っている。天辺に竜珠を頂いた杖。身長より長い。

魔術的に色々と使える代物だ。竜珠は本物で、それ故に価値は高い物だ。

穏やかな顔をしながら召喚室へ入る。

そして、呪文をとなえる。召喚しはじめる。



それから少したち、レーヴはインプを召喚した。

とても礼儀がよくいいインプだった。そこらへんのとは大違いだ。

名前はディナという。

そしてこの戦争について説明し、役目を話した。

「分かりました」

ディナはものわかりがよく、すぐ仕事を覚え暗闇の中へ消えた。



-----そして時間がたった。-----

戦争は明日の午前6時。今は夜の11時。

今夜は満月だった。



あともう何時間か。どうなるだろう。

勝つ?負ける?そんな事は誰も知らない。

この戦争はレオニカたちにかかっているのだ。

夜12時、城のものは皆眠りについた。































2章-森の奥の沼地で-


朝3時。皆は集まり、装備をはじめた。

はじまるのだ。

レオニカは、装備服を着、家来に色々と指導した。

王妃や姫、王や殿下や大臣、身分の高い者は<隠れ城>に隠した。

ここは普通の人には見えないし、安全だ。でも壁がほとんどない。

誰かが通ってもすける。

ここに入った者は体がすけるので、安心だ。

でも姫はまるみえが嫌といったので、[森林スプレー]でまわりに木をたくさんはやした。

・・・すると、予想外なことがおきた。

敵の国の月夜の魔女・ジュリが、朝から夜にしてしまった。

あたりは暗く、寒くなった。

「あーら、残念ね。こっちは夜が得意なの」

そして、飛んでいく。

「大丈夫、こっちも夜は得意だ」

皆で励ましあい、戦争の装備に取り掛かった。

姫たちが入る<隠れ城>には電気をつけてない。そもそも、明かりだけはばれる。

なので真っ暗だった。

皆怖がっていたので、まわりはレオニカや姫たちだけが見える妖霊でうようよしていた。



----そして時間はたった。----

「いいか、皆」

王がゆっくりと口を開く。

「けしてヘマはするな。そして勝て。せめろ。最後の最後まで力を出せ」

「はい!!!」

ジリリリリ・・・ジリリリリ・・・

「戦争・開始!!!うぉぉぉぉー!」

皆一斉に走り出す。武器を持つ。

そして相手国[ジェルジョマ]にせめていく。

姫たちはすでに<隠れ城>にいた。



--------------------

レオニカは、〔神秘の泉〕という相手国の泉まで猛スピードで行き、魔法でつけた羽で上をはばたいていた。

・・・しかし、何かが変だ。おかしい。体が。

頭痛がする。腹痛もする。この痛みは何かと考えるうちに、顔全体がこわばってくる。

「・・・?なんなんだ・・・」

すると、前方から何か人のようなものが近づいてきた。

あれは、なんだろう?人ではない。飛んでるー・・・

魔法使いか?魔術師か?いや、違う。あれはー・・・

ゴォォォォォォォォォッ

竜巻。霧。風。一気にくる。

あたりは暗くなり、木も飛ばされている。

「誰だ!」

レオニカが叫ぶ。すると、黒い人のようなもののまわりに光が出てきた。

そして、ニヤッと冷ややかな笑みを浮かべる。

「ごきげんよう。お久しぶりね、レオニカ。」

シーラだ。

ニャーン、と箒に乗ってる黒猫が鳴く。

「シーラ!!!」

レオニカはシーラを睨みつけた。

「なぜお前がここへ?俺に何の様だ」

残酷な笑みを浮かべた嵐の魔女は、クスッと笑った。

「ちょっと報告にきたのよ。教えておいた方がいいと思ってね」

猫のジュエラの首につけてた鈴がゆれる。

チリリン・・・リリリン・・・

「お前俺に何かしたな」

レオニカは冷静に話をかける。コイツは何をやらかすか分からないのだ。

「ええ、したわよ。ちょっと暇だったからねジュエラ、このマヌケ君に教えてあげなさい」

ジュエラが口を開く。


[うふふ、本当におばかなのね。まだ分からないのかしら?

あんたに呪いをかけたのよ。それも強~いのをね。

もうこれでおしまいよ、レオニカ。いい気味!〕



「ダークネコにバカにされるなんて。まったくみっともないわね!」

レオニカは体にガラスが入ったような痛みを感じた。

「うるさい・・・ダークネコは魔女に仕える猫のことだ。

言葉くらいしゃべれてあたりまえだ!!!」

言い終え、レオニカは全身の痛みを感じた。

「あら、言い忘れてたけどその呪いはある1人の娘と私しかとけないわ。おあいにくにね!あと私にさからったら全身に痛みを感じるわ。

他にも色々あるけれど・・・ね。」

そしてレオニカは倒れた。

空中にういていたので、泉にまっさかさまに落ちていく。

どんどんどんどん、落ちる。そして沈む。

シーラとジュエラはクスッと笑い、暗闇へ消えた。

その時、ボソッと小さな声でシーラはこう言った。

「眠りなさい、永遠に・・・」

・・・この時点ではまだ、この国は勝っていた。































三章-泉のマーメイド-


レオニカは泉に沈んでいく。奥深くまで。

この泉はとても広い。底も深い。


水の中で、レオニカはマーメイドを見た。

とても美しく、青い。キレイだ。肌は桃のようだ。

まるで夢のようなー・・・とても美しいマーメイド。

キラキラしててでもサラサラしてて・・・泳ぎが綺麗で。

口では説明できないほど美しかった。



そして、マーメイドは俺にどんどん近づいてくる。

もう少しで触れる、という所で俺は意識を失った。



---------------------

もうどれくらいたったかな。1時間?いや、10分?それとも1日?それともー・・・

ふっと目が覚めた。とても気持ちがいい。

冷たいものが、俺の額を触れている。

水のー匂いがーする・・・

ガバっと起き上がると、そこには先ほどの美しいマーメイドがいた。

「・・・君は」

「動かないで!ひどい呪いがかかってるわ。しばらく眠った方がよさそう」

マーメイドはそう言った。そして、心配そうにレオニカの顔をのぞきこむ。

「あなた・・・レオニカ王子?なんか見覚えがあるわ・・」

レオニカは、弱弱しい声でこういった。

「そうだよ僕はレオニカ。今、戦争中なんだ。そこをシーラに・・・」

「そうなの・・・。」

マーメイドは、穏やかに言った。そして、空を見上げる。

「だいぶ晴れたわ。これならもう少し安静にしていたら大丈夫かも」

そして、マーメイドはある薬を差し出してきた。

「これをそこの泉の水で飲んで。あなたの呪いは解ける」

マーメイドの手の中には、なにやら水色で、甘い香りのする薬が入っていた。

レオニカは、おそるおそる薬を飲む。

すると、全身に痛みが走った。体中ビリビリするし、頭痛や腹痛もする。

本当に薬なのか!?と、疑ったほどだ。

すると、マーメイドは何か変な呪文を唱え始めた。

まだ痛みは感じる。 すると、マーメイドは次に歌い始めた。

澄んだ声。とても綺麗で響く。

すると、一瞬に痛みは消えた。さっきの痛みは、もう何処にもない。

「呪いが解けた。もうあなたは自由よ!」

「ありがとう。ところで君の名前は・・・」

マーメイドはにこっと微笑んだ。

「私はセイリュ。ここの泉を守っているの。ちなみにー・・・あなたは1日半眠っていたわ」

サワサワ・・・心地よい風が吹く。お城にいたら、きっと眠くなるだろう。

「え・・・1日半?」

そういわれれば、空の色が違う。

1日半。待てよ・・・戦争はどうなった?姫は?<幻想的水晶>はー・・・?

「もう行く!はやく戻らないと!」

そう言い、ダッシュで走る。

「さようならぁ。頑張って!応援してるわー!」

マーメイドの声が後ろから聞こえる。手も振ってるようだ。

だが、それどころではない。俺は1日半も戦争に出席しなかったんだ。

今、どうなっているのか。その不安でいっぱいだ。

ふと、空を見上げると もう夜だった。

俺は、夜だとも気付かなかったのか。まわりが暗いとも思わなかったのか。

今更、何を言っているのか・・・。

もう外は、真っ暗だった。そして、満月の光でいっぱいだった。































四章-王宮宝物館-


その頃、<幻想的水晶>は城の最上階129階にある【王宮宝物館】に保管されていた。

まわりには警備員が大勢いるし、少しでも箱にふれたら電気が走る。それに監視カメラは何千もある。

普通は戦争中にこんな所に入ってくる敵などいない!と思うかもしれないが、もう入ってこようとした敵は何百人もいるし、捕まえた。

結局、ここに入ってきた一般人は敵味方関係なく【霊王の牢】に入るハメになる。

ガチャッ・・・・【姫が王宮宝物館】に入ってきた。

あたりはざわめいた。

「姫!<隠れ城>に行ったのでは!?ここは危険です!もうスパイが沢山います!姫だって狙われているのですよ!?顔を見られたらどうするんですか!」「姫、戻りなさい」「ここは危険ですぞ」

沢山の声が聞こえた。確かにここは危険だ、と姫だって自覚している。

でも、それどころではないのだ。

「皆さん聞いて!<隠れ城>が壊されたわ。敵が見破ってしまったみたい!」

「何!?王は、王妃は!?皆は無事か?」

「・・・全員つれていかれたわ。相手国の[地雷の牢]に。でも・・お兄様がいるからきっと大丈夫よ!」

あたりは静まった。

「姫様、実はレオニカはー・・・もうずっと便りがありません。無線でもつながりません。それに、町外れに在る【奇狂帽子屋】のペットダリアがレオニカが湖に沈むのを見たそうです。」

「そんなー・・・」

「きっと大丈夫ですよ。皆さん、信じましょう。後で、よくあたる占い師サティア・プールソン(Sathya・Purson)に連絡を取ります。この物騒な時に城に来るなど何を考えている!と思われるかもしれませんが・・・」

「いいえ、電話してちょうだい。今みたいな時に呼ばなくていつ呼ぶっていうの!」

「分かりました;」警備員レナードはこそこそと【王宮宝物館】を出て、連絡を取りに行った。

姫は、あることを思い出した。一人目のヘボ占い師が言った事。


レオニカがあぶない<幻想的水晶>もあぶないそしてー・・・

この国があぶない」



全く、あんなのインチキよ。大体、お兄様が・・・お兄様が・・?

今、どうなってる?危険よね?という事は・・・

   消    え    る

ドクンドクンドクン・・・心臓が飛んでいきそうだ。

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

いきなり警備員たちが叫び始めた。

「何!?どうしたの!?あなたたち!」

「姫様!<幻想的水晶>が・・・!」

「え・・・?水晶?」

なんと、動き出した。しかも、ケース内で飛び回っている。

そして、真正面に正面からぶつかっていった。

ケースは粉々に割れた。絶対割れない魔法をかけたというのに。

「あ・・・あ・・・あ・・・!」

<幻想的水晶>は、暗い闇に向かってうようよと飛んでいった。





ゴロゴロゴロゴロゴロ・・・ピカッ

水晶が出て行くと、いきなり雷がなりはじめた。




「雷・・・この国ではめったにないと言うのに!」

「それどころか、水晶が逃げてしまった!誰かが拾って願い事を言ったら終わりだァ!」

「信じられない・・・お兄様も水晶も私たちの前から消えた!あの占い師の言うとおりに!どうして・・・!?」

































五章-ティモシィ-


そよそよと、潮風が頬にあたる。

心地よい風。そして、心地よい温度。

風景もいいし、満月は静かに輝きを放っている。

今日は空がとても綺麗だわ。うっとりしちゃう・・・。

・・・でもこんな事が無かったらもっと気持ちよかったのに。



[シーラ、レオニカの呪いが解けたみたい。あの小娘め・・・早く始末をしないと!]


ジュエルはキーッと怒っている。歯軋りが酷い。

「ジュエル・・・うるさいわ。だまりなさい!」カッ・・・・・

《エリィス・エリィス・ジェラ・ペンドラゴン=猫よ豚に!》

そして、煙がもくもくと出た。

[何をするの、シーラ!戻して!豚なんてイヤ!]


「うるさい!頭を冷やしてなさい」

ツカツカと靴の音をたてながら、シーラはロフトを出た。

そして、【ワイン工房】に入る。

「出てきなさいアベル。なるべく目立たない小さな姿で」

サッと、骸骨姿のジンが現れた。



[お呼びでしょうか、ご主人。」


哀れな小さい骸骨の姿だ。カエルに化けた方がいいのでは?と思ってしまうほどだ。

しかも、勝利品なのか杖の上に何者かの頭をのせている。



「あなたはスパイにするわ。今からすぐ奴らの城にもぐりこみなさい。いいわね?」



[はい、ご主人。」


クスッと残酷に微笑む。・・ふいに、頭上に何かの気配がした。

おそるおそる二人は振り向いた。

・・・<幻想的水晶>だ。うようよと空中に浮かんでいる。

「なんでこんな所に!?」



[捕まえろ、ご主人!願いがかなうぞ!」


「分かってるわ!それ!《アクスアクス・テリア・ジュディ=とまれ水晶!》」

しかし水晶は、その場からふっと消えた。

ザザーン ザザーン

また、何もなかったような静けさに戻った。

なぜ消えたのだ?なぜここに水晶が?どうして?

全ては謎だった。


----------------------------

シーラは、アベルを兵士に化けさせてスパイに送り込んだ後、この国の姫ティモシィの部屋へと入った。

「ティモシィ様、戦争は順調ですわ。こちらの国の方が今勝っていますの。いい方向にいきそうよ。」

ティモシィは、後ろを向いていた。そして、クルッと正面を向く。

口元にチョコクリームがついている。お気に入りのドレスを着て、お気に入りのぬいぐるみを持っている。

綺麗な宝石もたくさん身に着けて、髪も綺麗にセットされていて、楽しそうだ。

いくらプリンセスだからって、この部屋は1人では広すぎる。

暖かい暖房にかこまれて、ティモシィは満面の笑みを浮かべている。

この戦争中なのにとても楽しそうだ。

「ティモシィ様、今日はカーテンをピンクのレースに変えたんですね。とても似合ってますわ。相手国は皆<隠れ森>に入り、結局私たちに捕まったのに、こちらは余裕ですわね。あらティモシィ様、背中の羽、とてもかわいいですわ。ドレスもステキよ。」

ティモシィは、新しいハイヒールをながめている。しかし、笑顔はたえない。

「とてもいいことね!私たちの国はやっぱり強いわ♡・・うふふ、わたしったらまたお花を貰ったわ♡」



ティモシィは笑いながら椅子に座り、絵を描き始めた。

「・・・あの、ティモシィ様・・・レオニカの呪いが解けたそうですわ。それでもう戦場に向かってるって・・・」

ティモシィは、クッキーの箱をあけ、食べ始めた。

「大丈夫よ、シーラ!手はうってあるわ♡全てはお父様に任せてあげて?すごい計画をねっているのよ」

あっという間にクッキー一箱を間食した。そして、満面の笑みで振り向く。

「ね、大丈夫。任せてったら♡それより、城の【人形工房】で、新しく今日発売の限定品・ラベンダー色の髪のロレンちゃんを買って来て♡」

「・・・分かりましたわ。待っててくださいな」

ティモシィは笑顔のままミルフィーユとタルトの箱をあけはじめた。

部屋のドアをしめる。あらあら、ティモシィ様ったらドアノブも天使の羽に変えたのね・・・。

シーラは、心の中では何が♡よ!ブリッコ!大食い!調子にのりすぎ!まだ13のガキのくせに・・・と思っていた。


ティモシィは、シーラが出てった後に[占い鏡]をのぞきこんだ。

「さて、今日の宇宙一かわいいのは誰かしら♡やっぱり私かな?でもなー♡違う人だったらつぶせばいいや♡」

そして、ドレッサーのパイプ椅子を鏡の前に持っていき、座った。

「鏡よ 鏡よ 鏡さん♡宇宙一かわいいのは、だーぁれぇ?」

ドキドキと心臓を高鳴らせ、鏡の返事を待つ。

鏡から、女の顔が現れる。

「よ ろ し い 。 教 え ま し ょ う 。一 番 か わ い い の は ・ ・ ・」

かわいいのは・・・ー?





「隣国の姫 ロ ー ラ ン サ ン 」

ドン・・・ティモシィはそばの机を思い切りたたいた。

バリーン・・・机が真っ二つに割れた。

「何よ、信じられないわ・・・私より隣の姫が美しい!?・・・この鏡・・消え去れ!!!」

ティモシィは部屋のベッドの奥に隠していたハンマーを持ち、鏡にたたきつけた。

バリーーーーーーーーーーーーーーン・・・

鏡は割れた。ジグザグに。

「・・・待って・・・姫の名前言ってたわよね?姫って、名前隠してて、知ってるのは身内だけでバレルとヤバイとかー・・・」

ニヤッ。残酷な笑み。

「やーん、最高♡ばらしちゃおっと♡・・・ついでに私よりかわいかった罰。つぶしちゃおっと・・・。年上だからって、調子にのらないで欲しいわ♡うん、ナイスアイディア!姫をつぶして、名前もばらそう♡ええと、姫の名前はー・・・名前・・は?」

・・・思  イ  出  セ  ナ  イ ・・・

「なんだろう・・私って バカ?・・とりあえず、姫をつぶそう♡早速お父様に言ってこよ♡」

ティモシィは、もってたぬいぐるみを放り投げ、父の元に駆け出していった。

それは、ちょうどシーラとすれ違いだった。

反対側の道を来たので、合うことはなかったがすれ違いになったのだ。

「ティモシィ様、ありましたよ。人形買ってきましたわ」

・・・誰もいない。シーラが見たのは、[占い鏡]の割れた破片。

「・・・!?ティモシィ様!どうなってるの!?」

シーラがあたふたとしていると、割れた破片がしゃべりはじめた。

「 ア ナ タ ヲ 救 ッ テア ゲ ル 」

カァ・・・光が部屋中に広がる。そして、、、

鏡は、シーラを吸い込んだ。シーラは悲鳴を上げる。

でも、かまわずシーラを吸い込んでいく。人形は、50インチTVの横に飛ばされていった。

そして、シーラは飲み込まれた。

そして、消えていった。


































六章-人間界へ-


ここは、何処?ぐるぐるまわってる。

落ちる、落ちる!どんどん落ちていくー・・・

まわりには、曲がった机や椅子。ねじれたパイプ椅子。

狂った時計。空っぽのティーカップ。

この感覚、なんか気持ち悪い・・・耳に変な音・・グィン、グィンと聞こえる。

・・・ストン!・・・いきなり着地した。

ココは何処!?すごく強い風が吹いている。

おそるおそる、歩く。まぁ、異界と違って地面が固いのね。

ん・・・?異界と違う?

それっておかしくない?

もしかしてもしかしてここはー・・・

「そうビンゴ。人間界」

!?心臓が高鳴る。警戒しながら、後ろを振り向く。

「君ー・・・異界からきたよね?この正解のにおいじゃない。それに魔女だろ」

「!なんで・・・・」

「ここは人間界。君らの世界と反対。・・ところで、君の世界って日本語しゃべるんだ。通じる」

日本って何?この人何いってるの?変な格好・・・

「私、どうしてここにいるのかしら」

「君、鏡に何かした?何処にあって誰が持ってるのか知らないけど。この世界とつなぐ鏡。あれに酷いことした?」

「な・・・知らないわよ!ティモシィ様に頼まれた人形を買ってきて部屋に入ったら誰もいなくて割れた鏡が落ちていてその破片さわったらしゃべりだしてここにー・・・」

「ふーん。われたんだ」

冷ややかな表情。

「君、もう戻れないよ」

「なんで・・・?」

「二つの世界をつなぐ鏡がこわれたから。元に戻そうとして接着剤でつけても無駄。もうここで生きるしかない」

「そんな!こんなビル沢山あってゴチャゴヤしたところで生きるなんてイヤ!」

「のぞみはある。願いがかなうものでもあって異界の住人が君を助けれればー・・・でもそんなもの無いだろうけど。」

願いがかなう?それってー・・・

「・・あなたの名前は?」

「俺?ゼロ。異界についてすごく興味あるんだよね」

「・・・ゼロ、私、知ってる!願いがかなうものー・・・」

すると、ゼロは一輪の花をシーラに渡した。

「え・・・」あたりは、なぜかお花畑になっていた。

「僕、人間だけど君~~~~~~~・・・なんだ」




クスッと微笑む。

「協力するから協力してくれる?」































七章-戦争-


「戻ってきたぜ!!!」

「レオニカ!」

わぁっ!!!!あたりの戦場は盛り上がった。

「オマエ、無事だったのか!さすがレオニカ」

「今、危険なんだ!急いで戦闘準備にとりかかれ!」

「ウォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」

「気をつけろレオニカ!怒り狂った敵兵士がオマエを狙ってる!!」

「まかせろ!」

ドォォォォォォォォン・・・

「え・・・?」

デヒューンが敵兵士のしもべのコウモリにやられているのを見た。

「デヒューン!!!」

うわぁぁぁぁぁ!




もう手遅れだった。デヒューンは、敵のヘリにのせられ、連れて行かれた。胸は赤く染まっていた。

「うそだろ・・・デヒューン!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

レオニカの親友の、レアーズが怒り狂った。無理もない。デヒューンは、レアーズの兄だったのだ。

「このやろぉぉぉぉぉーーーーーーーー!」




レアーズは、思い切り弓を射るケンタウロスの小娘に襲い掛かった。

「キャァァァァ!」

黄色い悲鳴が当たりに広がる。

「メアリー!」ケンタウロスの父がやってきた。

「この・・・ヤロォ!」思い切り大砲を撃ってきた。

「このアマ・・・」レオニカは切れた。

そして、思い切り鉄砲をケンタウロスの親子に向かってうつ。

「ア・・・!」

ケンタウロスは、ももに真っ赤な液体を流し、たおれた。

レアーズは二人を持ち上げ、[牢場連係]に預けた。

そして二人は運ばれた。

「・・・レアーズ」

レオニカは冷たい表情で言った。

「戦争とは、むごい。罪なき者もやられる。僕だって、いつやれれるか分からないさ。でも、しかたないよな。誰も傷つかない戦争なんてこの世にないんだ」

サァ・・・雨が少し降り始めた。































八章-占いの館-


城では、皆は嬉しかったがはらはらしていた。

もはや城の空気は、きまずいを取り越していた。

「ゼット。新しい占い師とスパイはまだ?」

「ああ、きっともうすぐですよ。時間よりまだ3分はやい」

「姫様、いいじゃないですか。レオニカ王子が戻ってこられたのだから」

姫は柔らかい微笑を浮かべた。

「そうね。お兄様が戻ってこられたもの!でも水晶は・・・」

「だから、それを今来る占い師サティア・プールソンさんに見てもらうのですよ。そしてスパイはもう少し後・・かな。」

「そう。まあいいわ。お兄様が戻ってこられた!水晶はちょっと心配だけど、なんとかなりそう」

すると、ガチャッとドアが開き、2人の男女が入ってきた。

「只今到着しましたわ・・・」

「君がサティアさんか。こんな物騒な中よくきてくれました。・・・実はわが国はとても危険にされされている」

「分かりますわ・・・あなたの顔を見ればすぐ分かる。水晶が消えたのね。それに、王や王妃も連れ去られた」

「・・・その通りだ。そしてスパイはキア・アイン・エストくん」

「はい俺です」

「・・ほう、君か。強そうだ。しかし、仮にもスパイ。静かに、こっそりとよろしく」

「分かりました。俺・・頑張ります。あの、もう行っていいんですか?」

「君は行ってかまわない。いつでもどうぞ。ただし、コッソリとな。道具も持って。」

「じゃあ、俺もう用意できてるので行きます。それでは!」


----------------------------------

「それでは、占ってもらおうか。」

「はい・・。いきますよ?」




シュッシュッシュッシュ・・・タロットをシャッフルする。

「!こ・・・これは」

深刻な顔になる。やはり、以前の占い師と同じなのか?

「運命がめぐる。そして、レオニカは安全に戦えるがこの国は、安定しない。ある娘により姫の秘密が暴かれるそして!鏡にやどる女の命がこの城をねらう。

姫は命を狙われ、最終的にはつぶそうとたくらんでいるものの正体が分かる。今はまだ姿は映らない

王や王妃は助かる。しかし、交換条件で。何を出すのか分からないが、とてもとても大事なものを。何かとっても大事なもの。ものとは限らない。

水晶はそのまま姿を消すが、最終的にはこちらは見つけ出す。とても暑い場所で。あつくてあつくてもうたまらない場所で。数日後に見つかる。

戦争については、この戦争はとても大切な物がたくさん消えるだろう。相手国の方が余裕だろう。そして! 相手国の姫ティモシィが何かをたくらんでいる・・・」


そこで、話はとまった。

「こんなところよ・・・言っておくけど、私の占いは当たる。悪い結果だからくびとかそういうのはおかしいと思うわ・・・」



































































































短編小説


僕の夢

僕は、トマトチアのマック。  

僕には、夢がある。その夢は、翻訳家になることだ。

僕は英語も習っていないしたいして英語もわからない。けれど、なんかなってみたいんだ。  

_________________________

 次の日、タイムカプセルにいれる作文が配られた。 その作文に書く内容が、'20年後の僕'だった。  

僕はまず、翻訳家になることを書いた。書いてると、どんどん希望がわいてきた。  

すると、クラスのいじわるなジョンくんが、僕の作文をとりあげた。  

「えー、うそだろ、おまえ・・・翻訳家になりたいのかよ~!」

僕は、カっとなった。  

「かっ・・・かえしてよっ!」  

「エー・・・マックが?」  

「あの英語5/1のマックが!?」  

「うそー・・・英語も習ってないくせにぃー」

僕は、目に涙があふれてきた。そうだ。僕にはむいてないんだ。  

僕は少し涙をぬぐってから、こういった。  

「わはは、みんな、だまされてやんの~ウソにきまってんじゃん、そのなの。」

言った後で、とても後悔した。  

「・・・・・・そうだよな、おまえが翻訳家なんてな~」  

「あ~あ、だまされた。」  

「おいおい、ちゃんとした夢をかくんだぞ~!」    

なんだよ、先生まで。  

30分後・・・・・・  

「みんな、作文できたかー?」  

「あっ・・・」  

みんなはもうできてたけど、僕だけなにもかいていなかった。  

「しょうがねえなあ~・・・明日ちゃんともってこいよ、マック。」  

「あ・・・は、はい・・・。」  

僕はさよならのチャイムがなると、すぐ教室を飛び出した。  

目に涙をいっぱいうかべて。

(ドンッ!)  

「わっ・・・!なっ・・・何?」    

すると、そこにはきれいな外人が倒れていた。   

「あっ、だっ大丈夫ですか?」

僕は初めて外国人と会ったため、あまりちゃんといえなかった。  

「...saying.. ! of ..pain.. ーYou what ・・・?」  

僕は、ポカンとした。なにをいっているのか、分からなかった。  

悔しかった。僕は翻訳家になろうと思っていたのに、この女性が

なにをいっているのかわからなかったのだ。  

とたんに、ひとつの英語が頭に飛び込んできた。  

「ー!Do not you injure ..you..?」  

僕は、ポカンとした。女の人も、ポカンとしてた。  

女の人は、スカートのよごれをポンポンたたき、たちあがって、かたい日本語でこういった。  

「オー、アナタ、英語シャベレルンデスネ。ワタシ、キャサリン。コノマチ、初メテキタ。ダカラ、不安 イッパイ。ア、大丈夫ヨ。ワタシ、ドコモケガシテナイハ。」    

女の人は、じっと僕の顔をのぞきこんだ。  

「アナタ、ナニカマヨッテルデショ。ワタシニハ、ワカル。大丈夫、自分ノ生キタイ道ヲ、進ミナサイ。」  

女の人はこういって、行ってしまった。  僕の英語が、通じた。メチャクチャだったかもしれないけど。

でも、勇気がわいてきた。  

その夜・・・・______  

僕は一気に作文をかきあげた。、おちろん夢は、翻訳家。  

次の日_____________    

「えー、作文忘れた人・・・マック、持ってきたか?」  

「はい、持ってきました!」  

すると、またジョンがやってきた。  

「やあ、マック。おまえ、翻訳家はやめたんだろうなぁ?おまえには、ムリだもんよ。」    

僕は、大きな声でこういった。  

「いや、僕の夢は翻訳家だよ!」

あたりが、シーんとなった。  

「ほ、本気か、おまえ・・・」    

僕は今度こそ、勇気がわいてきた。  

「だれがなんと言おうと、僕は翻訳家になる。もう君たちには止められないよ」

僕は一気にいいあげて、息がハァハァした。  

すると、先生がポンと肩をたたいた。  

「よくがんばって言えたな、マック。夢、かなえれば良いな。」

僕は、とっても気持ちよく答えた。  

「はい!」  

20年後は、あきらめずにがんばって、翻訳家になっていますように________。  






















長編小説


粉雪




一章


あたりは、人々の声でにぎわっている。

ここは、どこなのだろう。

何 も 思 い だ せ な い

気がつくと、ここに立っていた。

もう何日も、ここにいた気がするのは、気のせいだろうか。

あたりをチラッと見てみる。

僕は、道路のまんなかにいる。

といっても車はいなく人ばかりなので、きっと歩行者天国なのだろう、と思った。

ときどききょろきょろとしてるうちに、いろんな人に押されたり ぶつかったりした。

まわりは、デパートや店だらけだ。

まわりを歩いてる人たちは、クリスマスルックやホワイトやスノーが多い。

僕は、何のルックだろう?

いや、まず何の種類だろうか。

ショイルだ。それに、クリスマス。けっこう、ラッキーのようなものだ。

しかし、何も思い出せない。なぜか思い出そうとすると、頭痛におわれる。

ズキン、ズキンと、割れそうに。

僕は、自分の声も知らない。

おそるおそる、声を出してみる。

「・・・あ」

とっても心細い、すぐ消えてしまいそうな声。

これが'僕の声'だ。

ずっと立っていても人のじゃまになるので、ひとまず公園のベンチに座る。

ただただまわりを見てみる。

シンシンシンシン・・・雪が降っている。

地面に落ちたらすぐ消えてしまいそうな、まるで僕の心のような 粉雪が。

この公園からでもデパートはみえる。

僕は、デパートの看板を読んでみた。

「Berry crossing」

ベリークロス?デパートの名前かなんかか?

デパートで働いている人らしい人が、チラシを配りながらなんかいっている。

「クリスマス・セール!なんと、史上最大・40%オフ!今日は、 劇団バトゥの劇・くるみわり人形もあるよ!」

クリスマス?あぁ、そういや雪も降っている。

そうか、クリスマス・・か。

トナリのデパートでは、サンタの腰ふり人形がならんでいる。

シンシンシンシン・・・また、雪が降ってくる。

また、粉雪だ。

ここは・・・見るからに、デパートだらけで、店や人も豊富だ。

すると、一人の少年が話しかけてきた。

「君・・・具合でも悪いのか!?すっごい顔が真っ青・・・」

「・・・大丈夫です」

ウソだ。全然大丈夫じゃない。

「おれ、ペンティ。ホワイトブルース。お前は?」

「名前・・・?」

名前・・・?僕の名前は・・・

「カイル」

「ほー。かっこいい名前だなぁ。」

コイツになら、いえる気がする。

「・・・僕、名前以外なにもわかんないんです」

ペンティは、きょとんとしている。無理も、ない。

「さっきまで名前もわかんなかったんだ。けど、今はなぜか分かるんだ」

「はぁ~?・・・それって、記憶喪失かよ・・・?」

記 憶 喪 失 ?

そうかもしれない。

「オマエ、普通にしゃべれるじゃんか。」

「日常なことだけ、分かる。」

「ふーん・・・」

あれ、まてよ?ココは、どこだ?今日は、何月何日だ?

「ここって、ドコ?今、何月何日?」

「オマエ・・・まじで記憶喪失かよ!?ココはネオピア・セントラルだ。んで今日は、12月21。」

「ネオピア・セントラル?聞き覚えがないなぁ・・・」

「マジで?じゃぁ、妖精の国は?」

「ないなぁ・・・」

「幽霊の森、キコ湖、クローク島、クレルドール」

「全然」

「マラクア、メリデル、ミステリー・アイランド、ルー・アイランド」

「まるっきり」

失われた砂漠、ティラニア、パーチュ・ペット宇宙ステーション」

「悪いけど、ないなぁ。」

「あと・・・テラー・マウンテンは?」

テラー・マウンテン?なんか、聞いたことがある。

「それ・・・聞いたこと、あるよ」

「マジ?」

「うん。確か、スキーロッジ・クロースって、聞いたことある。 ネオホームだったかな・・・」

「それだ」

「え?」

「きっとそこにお前の家があるんだ!」

「じゃあ僕、行ってみるよ!」

「おう、そうしろ。けどな、行くっていったって、あそこまでココからすげー遠いぞ。船か飛行機じゃなきゃ・・・」

僕は、ポケットに手を突っ込んでみた。

(ガサ・・・)何かある。

財布だ。

中には・・・テラー・マウンテン行きのパスポートと、お金がぎゅうぎゅうにつまっている。

小銭じゃなく、札しかない。

いくらあるか、分からないほどたくさんある。

それがなんと、もう片方のポケットにもある。

あわせたら・・・いくらだろう。

「ねえ、コレでテラー・マウンテンに行けるよ」

「なあ、おれ、ついていってもいいか?」

いきなり、ペンティが言い出した。

「じつはおれ、すうそこの孤児院から抜け出してきたんだ」

僕は、ペンティがかわいそうに感じた。

「いいよ。つれていってあげる」

僕はペンティの分のパスポートを買って、少しショッピングを楽しんだ。

ペンティはユニーの洋服屋でマフラーを買って、僕たちはおなかがすいたのでホットドッグヒューバートでホットドックを食べて、スムージーも飲んだ。

いっこくも早くテラー・マウンテンにつきたかったので僕たちは、すぐさま港に行きテラー・マウンテン息の船にのった。

僕は、NPがたんまりあったので二人用の部屋を選んだ。223号室。

僕は、少し不安でこのさきどんなことがおこるのかとても不安で、でもわくわくしていた。 たぶんペンティも同じだ。



そうして、僕たちの冒険が始まった。

























二章

二人は、船上レストランにいた。

ここのレストランは、だいたい5000以上ものしか売ってなく、とてもビンボーな人には結構厳しい値段だ。

ペンティはクリスマス・プディング(パンプキン)を食べ、僕はクリスマス・プディング(ストロベリー)を食べた。

あと、部屋の前にあった自動販売機で買った缶ジュースも飲んだ。

もちろん、全部僕のおごり。

食事を終えて、レストランを出てデッキへ行ってみた。

潮風がふいている。

「すげ~海って、きれいだなぁ・・・。」

「でも今は冬だから、きっと夏はもっとキレイだよ」

そんなことを話しているうちに、変なブルマルーが話をかけてきた。

「やぁ。君たちも、旅行目的かい?」

ポン、と肩をたたいた。

なぜか、えりもさわられた気がする。

そのブルマルーはグリーンブルマルーで、とってもあつ~いメガネをかけている。

しかもジャケットをズボンにくいこませていて、くつ下もズボンにいれている。

この人を見た人はぜったい、ダサいと思うだろうと僕は思った。

「僕はポトムっていうんだ。テラー・マウンテンでは、雪の結晶について研究しようと思ってね」

「おれ、ペンティです」

「僕は、カイルです。」

「で、君たちはなんの目的でテラーに?」

僕とペンティは顔を見合わせてから、こういった。

「僕、記憶喪失なんです。さっき、気がついたらネオピア・セントラルにいて・・・ペンティが僕に話しかけてくれたんです」

ポトムはきょとんとしていたので、僕はすべて説明した。





「僕、記憶喪失にとっても詳しい医者、知ってるよ。しかも、テラー・マウンテンにいるんだ」

「本当!?」

僕とペンティは、飛び跳ねた。

「しかーし」

「何・・・?」

「僕も、君と一緒に行くよ」

「・・・どうする・・・?」

「お前が決めろよ」

「じゃぁ・・・いいよ。」



そうして、ブルマルーのポトムもくわわった。

「えっと・・・僕はちょっとトイレに行ってくるよ」

そういった後、あせって言葉を付け加える。

「でも、もうここのデッキには戻らないよ。部屋で寝たいから」

「お前の部屋って、何号室?おれたちは2回の223号室だぜ」

「僕はー・・・・あぁ、4回の445号室さ」

そういうと、ポトムは行ってしまった。

ペンティとカイルは、ポトムのことを怪しんでいなかった。





コイツがカイルの命を狙っているとは、思ってもいなかった。

そう、肩をたたいた時に、えりもとに盗聴器をつけていたのだ。

トイレに行くといったのも、ウソだ。ボスに会いに行こうとしていたのだ。



それに、この船にのっている人は全員エキストラだった。

ただ一人、ウスルのオードリーをのぞいて。

















三章  

「なんてキレイな海なんでしょう」

「お嬢様・・・もうお部屋に戻られたらどうでしょう?」

「もう少し、この海を眺めていたいわ。そうだわイルーゼ、さきに戻っていて」

「分かりました。」

イルーゼは、いそいそと戻っていった。

オードリは、イルーゼが大嫌いだった。

召使のくせに偉ぶってるし、ダリガン・スキートの中でも最高に太っている。

くさいし、本当にいやだ。

あと、お気に入りの執事のダイトナラーが一緒に来てないことにも怒っていた。

テラー・マウンテンの旅には、二人できたのだ。

オードリーは、これから行くテラー・マウンテンの別荘のことを考えて自分を落ち着かせた。

そうだ、別荘にいけば他の召使やメイドさんもいる。



オードリーは、ただただ海を見つめていた。

すると、耳ざわりながらがら声が聞こえた。

「ボス、いつアイツらをしめるのですか?もう、ガマンできません!」

オードリーは、耳をすませた。

「何かしら・・・」

また、声が聞こえる。デッキの、倉庫のほうから。

チラっとのぞいてみる。

「・・・!まぁ・・・」

「そこには、ミュータントやダリガンペットがそろっていた。

みんな、ニヤニヤして怖い顔をしている。

そんなコトは、どうだっていい。

それよりも、信じられない光景が目に入った。

この世で一番嫌いなイルーゼが、あの連中のむれと一緒にいた。

しかも、私とカイルという知らない子の話をしている。

「それじゃぁ、さっきの'いつしめる'って、私のコト・・!?」

また、声が聞こえる。

「ボスゥ~今日の夜でいいんじゃないっすかー?」

「そうだな・・・そうするか。」

さっきの耳ざわりなガラガラ声だ。

とってもニヤニヤして。





























































































































































































































































































































ここのバナー。ぜひ貼ってください。

リンクフリーです。報告はしてくださると嬉しいです><*




* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *



NEOPETS, characters, logos, names and all related indicia
are trademarks of Neopets, Inc., © 1999-2012.
® denotes Reg. US Pat. & TM Office. All rights reserved.

PRIVACY POLICY | Safety Tips | Contact Us | About Us | Press Kit
Use of this site signifies your acceptance of the Terms and Conditions